先鋭的なサウンドを模索する音楽家のみを集め出版を行う、フランスより全く新しいフォーク、コンテンポラリー、ワールドミュージックを提示し続けるレーベルLE SAULE。実験的インプロヴィゼーション、ペルシャ音楽、演劇をパリで学び、マウリシオ・カーゲルやハリー・パーチ、メレディス・モンク、ムーンドッグ、マヤ・デレンの映像作品等をフェイバリットに上げ、完全に突き抜けた独創的音世界を作り続けるフランスのアーティスト"レオノール・ブーランジェ"。歌を完全に解放し一つの音として捉え直したり、各地のトラディショナルソング、現代音楽、シャンソンをミニマムな領域で別物に昇華させたりする本当に稀有な女性シンガー。本作は彼女の音楽性の一つの重要な要素となっている"ペルシャ音楽"にフォーカスした別プロジェクトLa Maison d'Amourによるアルバム。サンプルアニメーションの様にグルグルと深く脳に浸透していく奇妙なユニークさ/神秘さを漂わす、ソロ作をよりサイケデリックに掘り下げた印象。同様の素晴らしい音楽性を持つJean-Daniel Bottaがゲストとして参加。大推薦。