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「詩と箏、サキソフォン、ベースが静かにぶつかり合う。令和に再び提示されるインプロヴィゼーションの実験的精神」
異端の筝曲作家、平塚芳朗を思わせる無調の筝の響きと、エモーショナルなサックスのアドリブや無骨なベースが荒波のようにぶつかり合う。それと対峙する無感情なポエトリーリーディングは70年代の白石かずこの諸作を思い起こさせる。高木元輝、高柳昌行、翠川敬基といった日本のフリージャズミュージシャンへの憧憬と、それに留まらないオリジナリティーの追求が随所から溢れ出す一作。CD限定で揶長尾篶加のブックレット型の詩集付き。