Label: NEUREC
LAFMS文化をディープに伝え続ける伝道師"T・坂口"氏のレーベルNEURECより、足立智美氏 & 美川俊治氏の共作が登場!!外箱付きの豪華装丁!!
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長年にわたり、パフォーマー、作曲家、音響詩人として活動を継続して来た足立智美氏。彼の活動は前世紀から国際的だった。声を鮮烈に用いたパフォーマンスでリスナーたちの知覚を変幻自在に賦活するかと思えば、世界初の人工知能を用いたオペラを制作し、日本の文化庁芸術祭賞大賞及び佐治敬三賞を受賞してもいる。
驚異的に広範な彼の活動領域にはただただ圧倒されるしかない。そんな足立氏が2022年12月、東京のBar Issheeにおいて、1980年代から非常階段/Incapacitantsなどでノイズを探求して来た美川俊治氏と行ったライヴ演奏の記録がこの作品である。
元々、「臨界的丁々発止」とでも呼ぶのが相応しい、コール・アンド・レスポンスが特徴的な共演だった。その録音データがJohn Wieseのマスタリングによって格段に重厚な音へと変容を遂げてしまう。そこには、全く新しい音のバランスが現れている。生身の人間が演奏している感触が、音楽のいたる個所に引力を生み出す。その引力と超高速の音変化の間に唯一無二のパラドックスが生まれるのだ。超高速のディジタル・カット・アップではないかとさえ錯覚してしまうが、人間による物理的演奏である。
二人で演奏しているのに手が四本ある個人が演奏しているようにも錯覚してしまう。そんな素晴らしい演奏を是非お聴き頂きたい。
文責:坂口卓也