Label: No Label
2017年1月に限定10部のみ販売、その後スペシャル2ndエディションをArt into Lifeの実店舗オープンに合わせ販売したClive PowellのCD-R作 [Burrow Knowe]。
John Mylotte (Sir Ashleigh Grove)を首謀者に、Richard & Philip Rupenus(TNB)、Sean Breadin, a.k.a Sedayne (Masstishaddhu)を中心メンバーに活動していたイングランド北東部Newcastleのノイズ・グループMetgumbnerbone。グループ創設時からのメンバーであり、ライブ演奏ではパーカッショニストとして重要な役割を果たしていたにも関わらず、唯一のLP” Ligeliahorn”にクレジットがなかったために、知る人ぞ知る存在になっていた重要人物がClive Powellです。
CliveはMetgumbnerboneの解散後もSedayneと不定期にコラボレーションやライブ演奏を行っていましたが、2002年にSedayneのサポートを受けてCDRで自主リリースしたソロ・アルバムが"Burrow Knowe"です。
エディンバラの橋の下で、自然な残響や野外音を活かしながら北イングランドのトラディショナル・ソングを歌い、その合間にSedayneの手によるコラージュをinterludeとして挿入したLow-Fiかつシンプルな作品ですが、日常生活の中に「歌う」という行為が根付いていること、最強の楽器として声・歌が存在すること、自然な歌声は自然の一部になりえることなど、リスナーに新鮮な驚きと衝撃をもたらしてくれるアルバムです。方向性こそ異なりますが、Harry Smith編纂の"Anthology Of American FolkMusic"と同レベルの純度の高さであり、真の音楽好きであればガッツリとハマる作品です。
墓荒らし行為によるメンバー逮捕など、オカルティックな側面が強調されがちなMetgumbnerboneですが、“BurrowKnowe”を聴くとMetgumbnerboneの真髄は「人の手で作った楽器を、人の手で奏でて、奏でた音を自然に還元する」という自然循環であったことが理解できます。
今回Art into Lifeが独占販売する“Burrow Knowe”は、Siren Recordsの鈴木氏がClive本人より日本国内での流通許可を得てCDR化したものとなります。
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