Label: VLZ Produkt - VLZ00045
2011年、現代ハイツでの初インスタレーション展示、2016年Art & Spaceここからでの3回目の展示のサウンドを収録。(2度目の展示である銀座巷房でのサウンドは音源紛失のため未収録になった。)
現代ハイツでの録音は、カフェスペースでの会話やクラシカルな店内BGMを含むもの。意図せぬアンビエント感覚が不思議なバランスを醸し出している。まだ機材をコントロールし切れていない面が見受けられるが、現代ハイツならではのオープンな録音状況による偶然得られた空気感が今では貴重である。
Art & Spaceここからでの展示は、数年に渡るアナログテレビライブパフォーマンスで得られたアグレッシブさと、VELTZの根底にあるMego, Raster Notonなどのテクノイズへの返答が見られるものになっている。
テクノサウンドのようなリズミックな音色などは全て壊れたアナログテレビの生のサウンドであり、未加工である。カラーパターンジェネレーター、ビデオトランスミッターなどが発する電波が干渉し合い、シンセサイザーのようなサウンドをも発している。
近未来の暴走機関のような、スチームパンクを想起させるインスタレーションサウンドである。
説明されなければ、アナログテレビが発するサウンドとは到底思えないテクノイズミュージックになっている。
(レーベル詳細)