Label: Test Tone Music - TTMR003
浮遊感のある音の集積による音楽を構造的に構成してみたいというコンセプトから始めたアルバム。ドローン的な音の背後に強い音が響くようなコントラストのある曲が多い。また空間的な音の構成のために粗い音とハイファイな音の対比が重視されており、その上でコンピューターによる変則的な編集がされている。experimentalな音楽シーンにおいてのコンピューター技術としては独自な作家性をもっているという自負があり、それは93年からそういった音楽シーンでライブなどを経験しているところからも由来している。タイトルの「痕跡の構造」は、まさにそうした音楽作成のコンセプトを表している。アンビエントドローン的方向性がありながらそれだけでない表現の可能性を提示したいという意図で作られた作品でもある。
>>SAMPLE<<